コラム

当社の衛生管理について

学校給食における当社の衛生管理について

安全な食事を提供する「藤江」の取り組み

株式会社藤江は、生徒・児童・園児・利用者の皆様の健康と安全を最優先に、徹底した衛生管理体制のもとで学校給食を提供しております。

当社は、50年以上にわたる給食運営の中で一度も食中毒を発生させておりません。しかし、この実績に安住することなく、「食中毒はいつでも起こり得る」という強い危機意識のもとで日々の業務に臨んでいます。

特に、学校や保育園・施設でのウイルス性感染症は、どれほど対策を施しても100%防げるものではありません。その現実を真摯に受け止め、「食中毒して発生させない」ために何ができるかを常に問い続ける姿勢を忘れません。

私たちは、最新の感染症情報に迅速に対応し、外部機関のご指導の下、科学的根拠に基づく対策を即座に反映させる体制を整えています。

**「常に想定外を想定する」**という考え方のもと、現場スタッフ全員が高い緊張感を持ち続け、衛生管理に取り組んでいます。

とりわけ、毎年流行が懸念されるノロウイルス対策については、最新の知見と徹底した現場運用をもとに、以下のような多角的かつ実効性のある取り組みを継続的に強化しています。


ノロウイルス対策の主な取り組み

項目 具体的な内容
1. 手洗いの徹底 文部科学省作成の手洗いマニュアルに基づき、シャボネットと流水による二度洗い(爪ブラシ使用は1回)を全員が実施。さらに、**ノロウイルスに有効なアルコール製剤(NV)**を使用し、物理的除去を徹底しています。
2. 衛生研修の実施 ・本社に400名収容の研修会場を備え、年間のべ35日、階層別の衛生研修を実施。・新規スタッフは「手洗いスタジオ」でブラックライトを用いた手洗いチェック、手袋の着脱、トイレの入り方などを実習し、合格者のみ現場へ。

外部専門機関(オフィス田中、町田予防研究所、東京サラヤ株式会社)による衛生巡回と指導を定期的に実施。

・自社制作のYouTube教材や株式会社ラキールとの動画配信連携により、オンラインでも学習可能な体制を整えています。

3. アルコール(NV)製剤の活用 調理器具・設備・トイレ使用後の次亜塩素酸ナトリウムや熱風消毒保管庫による消毒に加え、ノロウイルスに有効な**エタノール系アルコール製剤(NV)**を適切な濃度・方法で使用し、衛生環境を維持しています。
4. 健康管理と出勤制限 調理スタッフは毎日、検温および症状確認を実施。嘔吐・下痢などの症状が見られる場合は、出勤を停止し、感染の拡大防止を徹底しています。
5. 調理環境の管理 調理室は**ゾーニング(汚染・非汚染区域の明確な分離)**を徹底。器具やカウンタークロスは、次亜塩素酸・熱風消毒・NV製剤により消毒を行い、交差汚染を防いでいます。

アルコール(NV)消毒剤の活用について

厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル(2016年改正)」では、ノロウイルスに対するエタノール系消毒剤の有効性が明記されています。

「エタノール系消毒剤には、ノロウイルスに対する不活化効果を期待できるものがある。使用する場合、濃度・方法等、製品の指示を守って使用すること。」
― 厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル(平成29年6月16日改正)」より

さらに、以下の感染症対策にもエタノール製剤の使用が推奨されています:

  • 新型コロナウイルス:手指消毒に有効
  • 手足口病(エンテロウイルス):正しい手洗いが有効、加えて手指消毒も推奨

参考文献・出典

  • 株式会社サラヤ:https://www.saraya.com/news/2021y/entry-168.html
  • 隈下祐一 他『防菌防黴』35(11), 2007
  • 松村玲子 他『防菌防黴』41(8), 2013
  • 山崎謙治 他『医学と薬学』71(1), 2014
  • 五十君静信 他『平成27年度ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書』2016
  • 厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル(平成29年6月16日改正)」

最後に

私たち藤江は、これからも各自治体、社会福祉法人、保護者の皆様、施設関係者の皆様に**「安心して任せられる給食会社」**として信頼され続けるよう、安全・安心・美味しい給食の提供に全力で取り組んでまいります。

 

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